特集 ホスピタリストのための栄養療法
Part 4 外来編:慢性期の栄養療法
17.糖尿病の栄養管理—“double burden of malnutrition”における食事療法の個別化を考える
中村 祐太
1
Yuta NAKAMURA
1
1聖マリアンナ医科大学 代謝・内分泌内科
pp.789-795
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901199
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“double burden of malnutrition”とは,昨今注目されている国際的な栄養/食糧問題である。‘The double burden of malnutrition refers to the dual burden of under- and overnutrition occurring simultaneously within a population'と説明される。和訳すると「ある集団内で,低栄養と過剰栄養が同時に起こること」とされ,過剰栄養,低栄養の両者に同時に対応を要する複雑な状況と解釈される。糖尿病がある人を栄養学的に考えると,個人としても,集団としてもまさに,“double burden of malnutrition”といえる。
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