今月の主題 新しい栄養療法
栄養障害を理解するために
Protein Calorie Malnutrition(PCM)とは—その分類と臨床的意義
坂上 隆一
1
Ryuichi Sakagami
1
1国立立川病院・第1内科
pp.12-13
発行日 1984年1月10日
Published Date 1984/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218840
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近年,薬剤面の研究はめざましく,次々と理論的治療法に沿った薬剤が開発されているが,一方臨床栄養学も同様に進歩は著しく,栄養状態面から治療を試みる考えも定着しつつある.すなわちParenteral & Enteral Hyperalimentationが開発され,その臨床応用により栄養不良の状態の改善および合併症の予防をもたらし,ひいては基礎疾患の治療効果を上げることができるようになった.しかし栄養不良状態,とくに臨床上きわめて重要なProtein Calorie Malnutrition(以下PCM)の病態生理を理解しなくては,より合理的な栄養面での治療は不可能である.
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