特集 最新の糖尿病診療と今後の展開
Overview
糖尿病の個別化診療
-スティグマ・アドボカシー,専門医との連携
加藤 丈博
1
,
酒井 麻有
1
,
矢部 大介
1,2,3,4
1岐阜大学大学院 医学系研究科糖尿病・内分泌代謝内科学/膠原病・免疫内科学
2東海国立大学機構 医療健康データ統合研究教育拠点
3関西電力医学研究所 糖尿病研究センター
4神戸大学大学院 医学系研究科分子代謝医学
キーワード:
糖尿病の個別化診療
,
専門医との連携
,
スティグマ
,
アドボカシー
Keyword:
糖尿病の個別化診療
,
専門医との連携
,
スティグマ
,
アドボカシー
pp.1067-1071
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1067
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Summary
▪糖尿病患者の病態やライフスタイル,嗜好が多様化するなか,血糖や体重の目標を個別に設定する必要性がなおいっそう増している.
▪個別化医療を均てん化するには糖尿病地域連携パスを活用し,かかりつけ医と専門機関が密接に連携することが重要である.
▪日本糖尿病協会は地域の糖尿病診療の質向上に向け,登録医・療養指導医制度の設立,糖尿病療養指導士のスキルアップやチーム内の連携を円滑化するツールの普及・推進とともに,市民への啓発活動を精力的に行っている.
▪糖尿病に対する誤解や偏見によるスティグマのため,社会的に不利益を被る患者が少なくない.日本糖尿病学会と日本糖尿病協会はアドボカシー合同委員会を設置し,スティグマの解消に向け活動している.
© Nankodo Co., Ltd., 2022