特集 ホスピタリストのための栄養療法
Part 2 入院編:栄養療法総論
【コラム③】終末期と栄養療法の選択—“Do No Harm”の観点から考える人工的水分・栄養補給
白石 龍人
1,2
,
山口 崇
2
Ryuto SHIRAISHI
1,2
,
Yamaguchi, Takashi
2
1甲南医療センター 緩和ケア内科
2神戸大学大学院医学研究科 内科系講座 先端緩和医療学分野
pp.638-642
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901181
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「臨床経験を重ねるほど,学生時代に学んだ,ヒポクラテスの“First, Do No Harm”という言葉が重くのしかかる」,といった経験はないだろうか?
本稿のテーマである「終末期と栄養療法の選択」では,まさにそのような状況に直面することが多い。つまり,終末期では積極的な水分・栄養投与が患者の利益につながらず,むしろ害になるケースを経験されることが少なくないのではないだろうか? そのような状況で“Do No Harm”を実践するための考え方をお示しできればと思う。
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