特集 透析診療のすべて
Part 3 透析診療におけるトラブルシューティングと合併症管理
20.透析患者と常染色体優性(顕性)多発性囊胞腎(ADPKD)—日本では4番目に多い透析導入原疾患
諏訪部 達也
1
Tatsuya SUWABE
1
1虎の門病院 腎センター 内科
pp.499-505
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901159
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
常染色体優性(顕性)多発性囊胞腎(ADPKD*1)は,最多の遺伝性腎疾患で,日本では4番目に多い透析導入原疾患である。ADPKD特有の合併症として,肝・腎腫大,肝・腎囊胞感染症,脳動脈瘤などがある。遺伝性腎疾患であるが,近年,環境因子の重要性が指摘されており,透析中のADPKD患者も環境因子の影響を大きく受ける可能性がある。
本稿では,ADPKDの対応方法について,自験例も含めて解説する。
Copyright © 2024, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.