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ホスピタリストが押さえておくべき20論文をセレクト
官澤 洋平
1
,
石丸 直人
1
1愛仁会明石医療センター 総合内科
pp.530-537
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901057
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1.Upadacitinib for the treatment of active non-radiographic axial spondyloarthritis(SELECT-AXIS 2):a randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial. Lancet 2022;400:369-79. PMID:35908570
[研究デザイン]
第Ⅲ相多施設二重盲検プラセボ対照RCT
[背景・目的]
upadacitinibは強直性脊椎炎に対する有効性が示されているJAK阻害薬である。X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎(nrASA)では治療選択がほとんどなく,JAK阻害薬を評価した臨床試験はないと思われる。未治療または生物学的製剤(bDMARDs)で十分な反応のないnrASAにおける,プラセボと比較したupadacitinibの有効性と安全性を検証する。
[対象]
MRIで客観的な炎症所見を示す,あるいはCRPが上昇した,NSAIDsに十分な反応のない活動性nrASAの成人患者(日本を含む23か国113施設,2019年11月26日〜2021年5月20日)
[介入・方法]
upadacitinib群(15mg/日を内服)とプラセボ群に1:1に無作為に割り付けた(隠蔽化あり,スポンサーの統計部門によるナンバリングを用いた無作為化,患者-治療者盲検)。MRIと高感度CRPの炎症所見の有無(MRI+CRP+,MRI+CRP-,MRI-CRP+),bDMARDsの使用歴の有無で層別化。
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