特集 膠原病2
13.サルコイドーシス:肺外病変を主に—原因不明な疾患を探るときに重要な鑑別疾患として
矢野 裕之
1
,
金城 光代
1
Hiroyuki YANO
1
,
Mitsuyo KINJO
1
1沖縄県立中部病院 リウマチ膠原病科/総合内科
pp.195-211
発行日 2021年7月29日
Published Date 2021/7/29
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900870
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サルコイドーシスは,肉芽腫性の全身炎症性疾患であり,多様な病型をとる。両側肺門リンパ節腫脹といった典型的所見を呈さない症例や,単独臓器のみを障害する症例もある。一方,両側肺門リンパ節腫脹は,肉芽腫があってもサルコイドーシスとは限らず,悪性リンパ腫,肺結核,真菌感染症との区別が必要であり1),診断に難渋することも少なくない。比較的診断しやすい肺・眼サルコイドーシスのみならず,関節病変,心サルコイドーシス,神経サルコイドーシス,サルコイド腎症など,サルコイドーシスの各病型について理解を深めておくことが重要である。
本稿では,サルコイドーシスの肺外病変を中心に解説を行う。
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