特集 膠原病2
12.反応性関節炎:感染症と膠原病のはざま—目の前の患者が膠原病である可能性は常にある
大城 拓也
1
,
上地 英司
1
Takuya OSHIRO
1
,
Eishi UECHI
1
1友愛医療センター リウマチ膠原病科
pp.179-194
発行日 2021年7月29日
Published Date 2021/7/29
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900869
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日常診療では,膠原病と類似する臨床的特徴を呈した感染症症例をしばしば経験する。これらの鑑別は容易でなく,診断の誤りにより不適切な治療を実施したり,診断・治療の遅れから不可逆的な障害を残したりする事態も懸念される。そのため,膠原病を診療するうえで,「膠原病」のみならず「類似した感染症」にも精通していることが必要条件であるといえる。
本稿では,反応性関節炎と,発熱,関節炎,皮疹などの膠原病を想起する症候を呈し,しばしば膠原病との鑑別に苦慮する代表的な感染症について解説する。
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