特集 病棟管理
Part 2 病棟での業務の実践
8.病棟でのサインアウト—標準化されたツールを土台に,いかにダイアローグを行うかが重要
嶋崎 鉄兵
1
Teppei SHIMASAKI
1
1杏林大学医学部付属病院 感染症科
pp.683-688
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900836
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日本の医療現場では,主治医制のシステムが色濃く残っている。主治医制は担当医が患者の全体像を把握し,一貫した方針のもとに責任(「主治医感」)をもって対応できるメリットがあるが,一方で,近年課題となっている「医師の働き方改革」という流れのなか,チーム制の働き方にも注目が集まっている。チーム内の複数の医師で患者情報・治療方針を共有するためには,効率的なサインアウト(患者の申し送り)が欠かせない。本稿では,日米の病院で勤務した筆者の経験をもとに,サインアウトの実際について概説する。
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