特集 病棟管理
Part 2 病棟での業務の実践
7.病棟管理でコンサルテーションとco-managementをどう行うか—円滑に進めるためのマナーとポイント
恒光 綾子
1
Ayako TSUNEMITSU
1
1愛仁会高槻病院 総合内科
pp.675-681
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900835
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患者の診療において,他科へのコンサルテーションが必要となることや,他科からコンサルテーションを受ける機会は多い。必修化された初期臨床研修において,「医療人として必要な基本姿勢・態度」のなかに「指導医や専門医に適切なタイミングでコンサルテーションができる」という項目が到達目標として挙げられていることからも,1つの診療技能としてその重要性が認知されていることがわかる。しかし,おのおのが適切なコンサルテーションの手法を学んだことがなく試行錯誤しているため,あるときは相手の医師を怒らせ,あるときは関係を損ねているのではないだろうか。
一般的に,コンサルテーションとは何か,どのようにすれば円滑に進められるかについて体系化された指導を受ける機会がないため,能力にばらつきがある1,2)といわれてきた。本稿では,入院患者のコンサルテーションを円滑に進めるためのマナーやコツを提案する。また,近年その有用性が評価されているco-managementについても紹介する。
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