Nursing Study
講評 前の研究を土台にした積み重ねを
本誌看護研究委員会
pp.105
発行日 1967年12月1日
Published Date 1967/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913458
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看護をより科学的に進歩させていくためには研究することが必要であり,看護行為と直接に結びついた研究を看護研究といっている。この実験報告は空中細菌の培養報告と殺菌燈の効果の報告で,培養実験の結果を手術棟の管理運営のうえにどう生かしたかというところまで結びつけられていない点,看護研究とはいいがたいと思う。しかし,看護行為を科学的に理由づける一つの基礎研究としては意義深いものである。
この報告からは,なぜこのような実験を行なったかの直接の動機はわからないが,学生時代のものとのことであるので,実験研究の仕方を勉強するためであったかとも思われる。学生時代には学校の教育意図で研究が組まれることがあるが,これからは直接看護にたずさわっておられる方がたであるから,ぜひ看護研究を行なっていただきたい。
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