特集 心不全
Part 3:ICU,病棟での心不全管理
【ミニコラム②】Stage Dの心不全かな,と思ったときのチェックポイント—治療内容の見直しと,患者一人一人に合わせたケアを
松尾 裕一郎
1
,
平岡 栄治
1
Yuichiro MATSUO
1
,
Eiji HIRAOKA
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
pp.986-995
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900625
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ACCF*1/AHA*2のステージ分類によるStage D心不全は,有効性が確立しているすべての薬物治療・非薬物治療を実施しているにもかかわらず,心不全症状がコントロールできない治療抵抗性心不全を指す。Stage D患者に対しては,その定義どおり,すべての薬物治療・非薬物治療が無効であり,心臓移植や補助人工心臓を含む高度医療や緩和ケアが適応となる。一方で,心不全による入院を繰り返し,一見Stage Dと思われる患者のなかにも,まだ介入により病態が改善する余地がある患者も存在する。
本稿では,心不全症状のコントロールが難しく,「Stage Dかな?」と思われる患者への対応についてのチェックポイントを総論的にまとめる。
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