特集 循環器疾患1
【ミニコラム】ホスピタリストにもハートチームにおける役割があるのではないか?—ホスピタリストからの視点
平岡 栄治
1
Eiji HIRAOKA
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
pp.662-667
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900223
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安定虚血性心疾患の治療法として,薬物治療,経皮的冠動脈インターベンション(PCI),冠動脈バイパス術(CABG)がある。コラム「血行再建術の選択」で述べられているように,治療のゴールは,症状のコントロール,生命予後改善や急性心筋梗塞予防である。冠動脈疾患の治療としては,血行再建をするしないにかかわらず薬物治療は最大限に行う。そのうえで血行再建をすべきかどうか,血行再建をするならPCIかCABGかといった議論は,主に循環器内科,心臓血管外科で構成されるハートチームで行われる1, 2)。そこに麻酔科医がまねかれることはあっても,ホスピタリストが参加することはまだまだ一般的ではない。では,ハートチームにホスピタリストの役割はあるのか,あるとしたらそれは何かについて,症例を挙げて私見を述べる。
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