特集 不整脈2—心室性不整脈,徐脈性不整脈
【ミニコラム②】ペースメーカやICDなどのデバイス感染では原則抜去!—リード・マネージメントとその実際
山田 貴之
1
Takashi YAMADA
1
1高石藤井心臓血管病院 心臓血管センター
pp.854-859
発行日 2022年5月6日
Published Date 2022/5/6
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900978
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ペースメーカや植込み型除細動器(ICD),両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D),両心室ペースメーカ(CRT-P)などの不整脈,心不全治療用の植込み型心臓電気デバイスcardiac implantable electronic device(CIED)の植え込み件数は,高齢化社会とも相まって年々増加傾向であり,比例してさまざまなCIEDトラブルも増加傾向にある。昨今ではCIEDトラブルのうち特にリードトラブルに関しては,欧米の標準的治療の流れをくんで,日本でもガイドラインが改訂され1),その対処としてリード・マネージメントという概念が主流である。リード・マネージメントの軸となる治療手技としてリード抜去が挙げられ,対象疾患はCIED感染症とリード不全を含むリードトラブルである。
本稿では,CIED感染症に対するリード抜去術に焦点を絞って述べる。
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