特集 心不全
Part 2:ERで出会う心不全
【ミニコラム①】急性心不全の初期評価—3つの軸で考えよう!
小島 俊輔
1
,
平岡 栄治
2
Shunsuke OJIMA
1
,
Eiji HIRAOKA
2
1東京ベイ・浦安市川医療センター 循環器内科
2東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
pp.806-810
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900606
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急性心不全患者を治療するにあたり常に考えるべきことがある。①血行動態(末梢循環低下やうっ血所見)はどうか,②基礎にある心疾患は何か,③増悪因子はあるか,である。これらを病歴,身体所見,胸部X線,心電図,心エコー,血液検査などで初期評価することが重要であり,把握しておかねばならない。
初期対応で特に重要なのは,①の「まずはショック状態でないか?」であり,ショック状態ならば,原因究明(つまり②)と同時並行で,末梢循環維持に努める必要がある。本稿では上記3つの軸をもとに,急性心不全の初期評価について解説する。
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