特集 不整脈
3.抗不整脈薬の薬理
【コラム】ニフェカラントとアミオダロン
平岡 栄治
1
Eiji HIRAOKA
1
1神戸大学医学部附属病院 総合診療部
pp.724-726
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100150
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ニフェカラントは日本で開発され,1999年に承認されたカリウム(K+)チャネル遮断薬であり,アミオダロンと同じくVaughan Williams分類のⅢ群に分類される抗不整脈薬である。心室性不整脈に有効とされ,静注用アミオダロンの認可の前に使用されていたことから,日本の現場ではよく使用されるが,欧米ではいまだ承認されてはおらず,アミオダロンほど多くの臨床データはまだない。本稿では,ニフェカラントの薬物特性や日本での臨床研究を紹介し,アミオダロンとの比較(表1)について述べる。
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