特集 呼吸器疾患1
【コラム】肺移植—適応とその実際,ホスピタリストが遭遇し得る合併症
杉本 誠一郎
1
,
大藤 剛宏
1
Seiichiro SUGIMOTO
1
,
Takahiro OTO
1
1岡山大学病院 呼吸器外科
pp.220-225
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900290
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肺移植lung transplantationは,終末期肺疾患の確立された治療法である。日本での施行例は欧米に比べまだ少ないが,2010年7月の臓器移植法の改正後,その症例数は着実に増加している。肺移植は病的肺を健常肺に交換することで患者の命を取り戻す治療法であり,肺移植後には在宅酸素療法home oxygen therapy(HOT)が不要になる。日本でも潜在的な適応は多いと考えられる。本稿では肺移植の適応や欧米,日本における肺移植の実際,肺移植の合併症について概説する。
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