特集 循環器疾患1
はじめに|これからの循環器診療にホスピタリストが果たせる役割
平岡 栄治
1
Eiji HIRAOKA
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
pp.531-540
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900208
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■高齢化社会の循環器診療の実際
日本は社会の急速な高齢化を迎えている。全人口は次第に減少し,2025年には1億2000万人を下回るが,75歳以上の後期高齢者は増加し,2000万人を超す1)と予測されている。
日本の循環器疾患の診療を担っているのは循環器内科医が中心である。しかし,このように高齢化が急速に進むなか,心不全,急性冠症候群(ACS),心房細動などの患者が増加しており,循環器医だけで救急(ER)外来,CCU(coronary care unit),一般病棟,継続外来のすべてをカバーするのは困難になりつつある。
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