特集 管/ドレーン
第3章 腹部消化管領域の管
4.胆道系のドレナージ—適応,手技,合併症を理解して適切な管理を行う
小林 信
1
,
山内 淳一郎
1
,
石山 秀一
1
Shin KOBAYASHI
1
,
Junichiro YAMAUCHI
1
,
Shuichi ISHIYAMA
1
1仙台厚生病院 消化器外科
pp.605-613
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200301
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胆道ドレナージは,胆管や胆囊から胆汁をドレナージすることにより胆道内圧を低下させる手技であり,経皮的,内視鏡的に行うドレナージ(表1)と,手術時に外科的に行うドレナージ(表2)がある。本稿では,ドレナージ方法について概説し,その適応・管理方法,注意点について述べる。
Summary
●胆道ドレナージには,経皮的,内視鏡的ドレナージと,手術時の外科的ドレナージがある。
●Tokyo Guidelines 2013(TG13)における中等症以上の胆囊炎,胆管炎にはドレナージを検討すべきである。
●胆囊炎に対しては,腹腔鏡下胆囊摘出術が第一選択である。全身状態に応じて経皮的ドレナージも選択し得る。
●胆管ドレナージでは,内視鏡的ドレナージが第一選択である。
●胆管の内ドレナージには,プラスチックステントとメタリックステントが用いられる。
●手術時の胆管ドレナージでは,経腸的にドレーンを留置することが主流である。
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