Japanese
English
特集 胆道ドレナージを考える
4.内瘻か,外瘻か
胆道内瘻ドレナージ
Advantages of internal biliary drainage over external drainage for obstructive jaundice
松永 浩明
1
,
難波江 俊永
1
,
新山 秀昭
1
,
高畑 俊一
1
,
宇都宮 成洋
1
,
横畑 和紀
1
,
千々岩 一男
1
,
田中 雅夫
1
Hiroaki MATSUNAGA
1
1九州大学医学部第1外科
キーワード:
胆道ドレナージ
,
内瘻化
Keyword:
胆道ドレナージ
,
内瘻化
pp.47-51
発行日 1998年1月20日
Published Date 1998/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903077
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閉塞性黄疸の非観血的胆道ドレナージ法には外瘻法と内瘻法がある.内瘻法の適応は手術不能の膵,胆道悪性腫瘍に対する永久的ドレナージや胆管結石による急性閉塞性(化膿性)胆管炎,一期的に胆石除去が施行できない大結石や多数の結石症例である.内瘻法の利点は,外瘻のような大量の体液の喪失がないこと,腸管内に肌汁が流人するため脂質の消化吸収障害や空腹期の消化管運動障害がないことがあげられる.さらに内瘻法では肝切除後の肝再生能も外瘻法より良好で,腸内細菌の増加や腸管粘膜の損傷を起こしにくいためエンドトキシン血症予防にもつながるとされる.閉塞性黄疸の胆道ドレナージには胆汁の腸肝循環を保つことが可能な内瘻化が望ましい.
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