特集 呼吸器離脱
4.呼吸器離脱を目的としたリハビリテーション―理学療法に根拠はあるのか
齋藤 敬太
1
Keita SAITO
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部
pp.727-735
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100470
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ICU患者におけるリハビリテーション,この言葉を聞いて何を思い浮かべるであろう。例えば,
「ICUに滞在するような重症患者に対するリハビリテーションは危険ではないか」
「意識障害や鎮静により自動運動ができない患者が多く,施行可能なリハビリテーションが限定されるのではないか」
「いつからリハビリテーションを始めるべきか」
「具体的にどのように行うべきか」
「そもそもリハビリテーションは患者予後に影響を与えるか」
などの疑問であろうか。
本稿では,ICUにおける人工呼吸器装着患者が呼吸器離脱をするためにリハビリテーションは必要なのか,妥当性があるのか,その根拠を探る。
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