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特集 急性期の重症呼吸不全に対するリハビリテーション治療アップデート
3 人工呼吸器離脱におけるリハビリテーション治療の役割と課題
The Role and Barriers of Rehabilitation Therapy in Weaning of Mechanical Ventilation
岸原 悠貴
1
,
安田 英人
2
Yuki Kishihara
1
,
Hideto Yasuda
2
1武蔵野赤十字病院救命救急センター
2自治医科大学附属さいたま医療センター救急科
キーワード:
リハビリテーション治療
,
侵襲的人工呼吸管理
,
集中治療後症候群
,
ICU-acquired weakness
,
ICU-AW
,
テーラーメイド
Keyword:
リハビリテーション治療
,
侵襲的人工呼吸管理
,
集中治療後症候群
,
ICU-acquired weakness
,
ICU-AW
,
テーラーメイド
pp.362-368
発行日 2021年4月18日
Published Date 2021/4/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 リハビリテーション治療は運動負荷により筋への負荷減少/廃用を防ぐことで筋萎縮を止める目的がある.確定的なエビデンスはないが,短期的には人工呼吸器からの離脱,長期的にはICU-AWの予防につながる可能性がある.一方,リハビリテーション治療の課題に関しては,リハビリテーション治療受容に伴い必然的に発生する課題と,リハビリテーション治療実施に伴う有害事象発生の懸念に関連した課題が多い.前者はリハビリテーション治療に対する意欲的な取り組みの継続が,後者は,文献的にも重篤な有害事象の発生頻度は比較的低いことを念頭に置いたうえでの患者1人ひとりに合わせたテーラーメイドのリハビリテーション治療が,それぞれ課題の解決につながると考えられる.
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