連載 こんなときどうする?内科医のためのリハビリテーションセミナー・7
呼吸①入院:人工呼吸器離脱のためのリハ
國枝 顕二郎
1
,
上月 正博
2
1東北大学医学部内部障害リハビリテーション科
2東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻
pp.1818-1821
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106212
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症例
〔70歳,男性〕
糖尿病で近医通院中であった.入院3日前から発熱,咳嗽,呼吸苦を認め,さらにふらつきが出現したため救急搬送された.搬送時,意識レベルはGlasgow Coma Scale(GCS)14(E3V5M6),呼吸は努力性で呼吸回数35回/分,脈拍138回/分,血圧102/68mmHg,SpO2 80%(リザーバー付き酸素マスク10l/分),体温39.0℃,胸部聴診で右側coarse crackleを聴取,胸部X線で右上中肺野に浸潤影あり.
検査所見はWBC 22,100/μl,核左方移動著明,CRP 26.1mg/dl,血糖値166mg/dl,炎症反応の高値を認めた.リザーバー付き酸素マスク10l/分でPaO2 48mmHg,PaCO2 36mmHgと著明な低酸素血症を認めたため,気管挿管・人工呼吸器管理としICU入室となった.
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