特集 術後管理
【コラム】ガイドラインにみる周術期抗凝固療法―未分画ヘパリン,ワルファリンの使い方に慣れる
松尾 耕一
1
MATSUO, Koichi
1
1みさと健和病院 集中治療部
pp.324-329
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100419
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周術期の抗凝固療法については日本循環器学会,American College of Cardiology/American Heart Association (ACC/AHA),American College of Chest Physicians(ACCP),European Society of Cardiology(ESC)等から,関連する種々のガイドラインが発表されている。
いずれも「血栓性合併症は重篤である」という認識のもと,出血性合併症に注意しながらも,抗凝固療法を十分行うような論調となっているが,個々の症例について「血栓症予防の必要性」および「出血性合併症のリスク」を検討する必要がある。
このコラムでは,周術期に主に用いられる抗凝固薬としてワルファリン,ヘパリンを挙げ,これらの使用について,もともとワルファリンを内服している場合,手術により新たに必要となる場合,周術期の合併症治療やその予防に用いる場合,の3パターンを挙げ,ガイドラインに沿って解説する。
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