特集 AKI
6.AKI各論
【コラム】心腎症候群 Cardio-renal syndrome
小松 康宏
1
Yasuhiro KOMATSU
1
1聖路加国際病院 腎臓内科
pp.586-587
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100225
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心臓と腎臓のはたらきが密接に関連していることは古くから知られている。急性非代償性心不全の入院患者では3割が急性腎傷害を呈するし,慢性腎臓病5期(GFR<15mL/min/1.73m2)では心血管病が死因の5割を占める1)。腎機能悪化例worsening of renal function(WRF)では,心血管イベントが増加し生命予後が不良となるので,WRFを懸念し心血管系に対する治療を躊躇することも多い。心機能と腎機能の関連を詳細に解明し,治療成績を向上させるため,心腎症候群cardio-renal syndrome(CRS),心腎連関 cardio-renal connectionという概念が循環器内科医ならびに腎臓内科医の間で広まっている1~4)。
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