Japanese
English
綜説
肺—腎症候群
The Pulmonary-Renal Syndrome
木下 康民
1
,
荻間 勇
1
,
山本 保
1
Yasutami Kinoshita
1
,
Isamu Ogima
1
,
Tamotsu Yamamoto
1
1新潟大学医学部第二内科
12nd Department of Internal Medicine, Niigata University, School of Medicine
pp.1020-1029
発行日 1967年12月15日
Published Date 1967/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201846
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はじめに
1919年,Goodpasture1)は典型的なインフルエンザ罹患1ヵ月後に,咳嗽,喀血,胸痛,発熱,白血球増多,蛋白尿などがあらわれ,全経過約6週間で死亡し,剖検上,肺の毛細血管壊死,出血,腎被膜下および皮質出血,増殖性糸球体腎炎,小腸の出血などをみとめた18歳男の症例を報告した。
その後,肺出血と糸球体腎炎の共存をみとめる同様な症例が次第に注目され,とくに1955年以後には報告例が増加し(Fig.1),今日までに100例以上を数え2)),本邦でもわれわれ3)が第1例を報告して以来,すでに5例4)〜8)が追加されている。
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