特集 腎疾患
【急性腎障害(AKI)】
【コラム】心腎症候群(CRS)—急性心不全から急性腎機能障害をきたすCRS type1を中心に
宮内 隆政
1
,
筒泉 貴彦
2
Takamasa MIYAUCHI
1
,
Takahiko TSUTSUMI
2
1東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
2練馬光が丘病院 総合診療科
pp.95-104
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900396
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臨床現場において,心不全が原因で入院した患者が腎機能障害を併発する場面や,逆に腎機能障害で経過をみている患者が突然,心不全や冠動脈疾患を併発する場面を経験したことはないだろうか。心臓と腎臓という離れた位置にある,生体の維持にとって重要な臓器同士が,生理的状態だけでなく,疾患などの病的な状態においても重要な関連性をもっていることが近年注目されており,心腎症候群(心腎連関)cardiorenal syndrome(CRS)とよばれている。
本稿では,CRSにおける両臓器の関連性,病態のメカニズム,および治療について述べる。自身が経験した症例を思い出しながら読んでいただき,今後の診療に生かしていただければ幸いである。
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