徹底分析シリーズ ECPR—麻酔科医も積極的にかかわっていこう!
ECPRの適応と倫理的配慮—臨床現場の実際
塚原 紘平
1
Kohei TSUKAHARA
1
1岡山大学病院 救命救急災害医学科
pp.1166-1170
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101203119
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体外循環式心肺蘇生extracorporeal cardiopulmonary resuscitation(ECPR)は従来の心肺蘇生(CPR)では自己心拍再開return of spontaneous circulation(ROSC)が困難である症例に関して,体外式膜型人工肺extracorporeal membrane oxygenation(ECMO)を用いる蘇生法である。日本では救急,循環器領域で主として行われ,その適応についても議論が続いている。
本稿では,ECPRの適応を整理しつつ,どのような症例に導入するべきか,また除外症例を含めて現場での適応をどのように考えるかについて述べる。また,実際に導入した後,一定数の患者は離脱が難しい状況に陥るため,治療中断に関する倫理的配慮についても言及する。
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