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はじめに
実験研究において,その成果をevidenceのある看護実践へとつなげていくためには,臨床での看護援助の効果測定を行なっていくことが必要である。しかし,現状では対象を患者とした実験研究を行なっているものは少ない。その理由の1つに,看護が直面する倫理的問題があげられる。1996年に国際看護師協会(ICN)から「看護研究のための倫理のガイドライン」が出され,近年,倫理面に関する配慮が注目されている。看護における実験研究は人間が対象であるため,倫理的な配慮は非常に重要な問題である。
ここでは,臨床で患者を対象として行なう実験研究について,研究を実施する上で遭遇する倫理的配慮をめぐる問題について検討する。そして,筆者自身が実施した研究を振り返りながら,具体的な倫理的配慮について考えていきたい。
Researchers are faced with many ethical issues in experimental research which involves human patients. They need to assess the effects of studies on patients and preserve the rights of patients. In this paper, we made a survey of articles for important ethical issues that researchers often encounter. From the articles surveyed issues such as the points of the subjects, subjective facilities and the role of a Research Ethics Committee were found. Furthermore we demonstrated ways of coping with several issues.
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