症例ライブラリー 術中の緊急コンバージョン—方針転換に対する迅速な対応
ロボット支援下肺葉切除術中に拍動性出血が!
菊原 万希子
1
,
阿部 駿
1
,
外山 裕章
1
Makiko KIKUHARA
1
,
Shun ABE
1
,
Hiroaki TOYAMA
1
1山形大学医学部附属病院 麻酔科
キーワード:
ロボット支援下胸腔鏡下手術
,
RATS
,
血管損傷
,
緊急開胸
,
シミュレーション
Keyword:
ロボット支援下胸腔鏡下手術
,
RATS
,
血管損傷
,
緊急開胸
,
シミュレーション
pp.1142-1145
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101203111
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■症例
76歳の男性。身長168cm,体重67kg。右S1区域の肺癌に対して,ロボット支援下胸腔鏡下右上葉切除術が予定された。既往に心房細動,高血圧,肝機能障害があり,アピキサバンとアムロジピンを内服していた。アピキサバンの休薬期間は2日間で深部ブロックが可能であったが,術前の血液検査で血小板数が10万/μLと低かったことから,創部の鎮痛は末梢神経ブロックを選択した。
全身麻酔をプロポフォール,レミフェンタニル,ロクロニウムで導入し,37Fr左用ダブルルーメン気管内チューブを挿管後に,胸筋神経ブロック(PecsⅡブロック)を施行した。左側臥位に体位変換後,手術を開始した。
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