発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012356916
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肺癌に対し、da Vinci surgical system(ダ・ヴィンチ)支援下に肋弓下経横隔膜アプローチを併用した完全ポート下右肺下葉切除術を施行した2症例を報告した。症例1は49歳女性で、腹部CTにて偶然右肺下葉の結節性を指摘された。症例2は62歳男性で、健康診断にて胸部異常陰影を指摘された。ともに臨床病期IA期肺癌を疑い、診断・治療目的で手術を施行した。両例ともダ・ヴィンチを導入してポートを設置し、右肺下葉切除およびリンパ節郭清を行った。手術時間は各々、6時間、6時間30分で、出血量も少なかった。術後病理診断は症例1が胸膜浸潤を伴った中分化腺癌、症例2が中分化腺癌であった。両例とも第1病日にドレーンを抜去し、第8病日に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2012