徹底分析シリーズ はじめよう! 術後疼痛管理チーム—ウチのやり方
パス中心型—ベースプロトコルを主体としたパターンオーダーメイドなAPS
中澤 春政
1
Harumasa NAKAZAWA
1
1杏林大学医学部 麻酔科学教室
pp.998-1002
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202680
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
筆者の所属する杏林大学医学部付属病院(以下,当院)では,2018年にKyorin Acute Pain Service(KAPS)という術後疼痛管理チームを設立し,これまでに6000人以上の患者に対して痛みの管理を行ってきた。KAPSでは,診療科や術式に応じた疼痛管理プロトコルをクリニカルパスのように運用しているが,単純にプロトコルに従って管理しているわけではなく,患者に合わせて微調整しながら疼痛管理している点が特徴である。スーツの仕立てに例えるなら,採寸から仕立てる「フルオーダーメイド」ではなく,いくつかの型から自分の体型に近いものを選んでmodifiedする「パターンオーダーメイド」といえるかもしれない。
本稿では,KAPSの「パターンオーダーメイド」な疼痛管理を紹介する。
Copyright © 2023, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.