症例検討 硬膜外ができないときの術後鎮痛法
肝癌—TPOをわきまえたオーダーメイドの鎮痛がカギ
加藤 洋海
1
Hiromi KATOH
1
1兵庫県立がんセンター 麻酔科
pp.62-67
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200480
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症例
65歳の男性。身長170cm,体重72kg。アルコール依存症と高血圧の既往がある。アルコール性肝硬変治療中に診断された原発性肝癌に対して肝右葉切除術が予定された。
術前検査:TP 6.0g/dL,Alb 2.9g/dL,T.Bil 1.5mg/dL,D.Bil 0.7mg/dL,AST 52IU/mL,ALT 43IU/mL,WBC 3200/mm3,RBC 283/mm3,Hb 9.2g/dL,Plt 4.9万/mm3,PT-INR 1.4,Fib 218mg/dL,ICG15 26%。意識清明,腹水(-)
術前の凝固系機能検査結果を考慮して,全身麻酔での麻酔管理が選択された。
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