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特集 ここが知りたい―癌薬物療法
オーダーメイド医療に向けて
Aim for the realization of a personalized medicine
藤岡 知昭
1
,
小原 航
1
,
高田 亮
1
Tomoaki Fujioka
1
,
Wataru Obara
1
,
Ryo Takata
1
1岩手医科大学泌尿器科学教室
キーワード:
化学療法
,
感受性予測
,
副作用予測
Keyword:
化学療法
,
感受性予測
,
副作用予測
pp.921-925
発行日 2006年11月20日
Published Date 2006/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100762
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ゲノム研究の進展により,多数の遺伝子情報を網羅的・体系的に解析することにより癌の個性を明らかにできることでき,遺伝子発現情報に基づく個人個人に適切な医療「オーダーメイド医療」を提供できるようになった。本稿では,筆者の「オーダーメイド医療」という言葉のこだわりについて述べ,イレッサ(R)感受性予測システムより学び発展させた浸潤性膀胱癌に対するM-VAC術前化学療法の感受性予測システムの開発,遺伝子多型解析によるイリノテカン副作用予測システムの研究について概説する。この試みは,遺伝子発現解析の臨床応用の実現へ向けた取り組みの一歩である。
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