慢性腎臓病 CKDの新たなパラダイムを求めて
CKDのオーダーメイド医療への可能性
後藤 眞
1
,
成田 一衛
1新潟大学 大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野
キーワード:
生物学的マーカー
,
糸球体濾過率
,
遺伝子多型
,
ヒトゲノムプロジェクト
,
分類
,
Rituximab
,
オーダーメイド医療
,
プロテオミクス
,
慢性腎臓病
,
分子標的治療
Keyword:
Rituximab
,
Classification
,
Glomerular Filtration Rate
,
Polymorphism, Genetic
,
Biomarkers
,
Human Genome Project
,
Proteomics
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Precision Medicine
,
Molecular Targeted Therapy
pp.295-298
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011140414
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・CKDの進行や治療効果には基礎疾患が同じでも個人差が認められ、患者個人の遺伝背景によるところが大きい。・近年、ゲノム解析技術の著しい進歩により患者個人が有する遺伝情報を網羅的に解析することが可能となり、あらかじめ治療薬の効果や投薬量、副作用の有無を推測することが一部の薬剤では可能となりつつある。また、腎疾患の発症や進行を予測するバイオマーカーの探索も進められている。・将来、これらの情報が適切に医療の現場に提供され、患者個人に適した治療や腎疾患の予防・早期発見・早期治療につながるオーダーメイド医療の実現が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2011