連載
THE Editorials
pp.1118-1119
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202383
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Anesthesia & Analgesia
Editorial:
Sakata DJ. Carbon dioxide as the other therapeutic carrier gas? Anesth Analg 2022;135:60-1.
Article:
Wu Z, Yu J, Zhang T, et al. Effects of EtCO2 on the minimum alveolar concentration of sevoflurane that blunts the adrenergic response to surgical incision:a prospective, randomized, double-blinded trial. Anesth Analg 2022;135:62-70.
■麻酔管理と動脈血二酸化炭素分圧の関係は?
麻酔管理において動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)の調節は重要な役割を果たしている。一般的には正常二酸化炭素状態を保つようにしているが,頭蓋内圧を低下させるために低二酸化炭素としたり,二酸化炭素による気腹に対する換気量増加が害を及ぼす可能性があると判断した場合には,高二酸化炭素を許容する場合もある。PaCO2が95 Torr以上の高度になれば,ハロタンの最小肺胞濃度(MAC)を低下させたり(Anesthesiology 1967;28:856-65),二酸化炭素ナルコーシスを起こしたりすることが知られている。しかし,日常診療における通常範囲内のPaCO2がMACに影響を与えることはふだんは想定していない。
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