連載
THE Editorials
pp.334-336
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201941
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Anesthesiology
Editorial:
Matava CT, Gálvez JA. Aerosol retention barriers:roles and limitations. Anesthesiology 2021;134:9-10.
Article:
Fidler RL, Niedek CR, Teng JJ, et al. Aerosol retention characteristics of barrier devices. Anesthesiology 2021;134:61-71.
■飛沫とエアロゾル
新型コロナウイルスSARS-CoV-2の伝播経路として,接触感染,飛沫感染,そしてエアロゾルを介したものがある。エアロゾルは挿管・抜管や酸素のネブライザを用いた投与などで発生する。20μm以上の飛沫は,重力により秒単位で落下する。100μm以上の飛沫は安静な呼吸では1mも飛散しないが,くしゃみでは6m,咳でも2mは飛散する。エアロゾルは,1〜10μm未満の大きさのものは長期間空気中に浮遊する。エアロゾルの振る舞いは気流や湿度,温度など多くの要因に影響される。
術中の挿管や抜管時を中心に飛沫やエアロゾルが飛散しないように多くのバリアデバイスが使用されている。しかしながら,これらのデバイスの有効性のエビデンスは豊富ではない。
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