連載
THE Editorials
pp.706-710
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201431
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The New England Journal of Medicine
Editorial:
Keaney JF Jr, Rosen CJ. VITAL signs for dietary supplementation to prevent cancer and heart disease. N Engl J Med 2019;380:91-3.
Article:
Manson JE, Cook NR, Lee IM, et al. Vitamin D supplements and prevention of cancer and cardiovascular disease. N Engl J Med 2019;380:33-44.
■ビタミンDの健康への影響
ビタミンDは小腸からのカルシウム吸収や,腎臓からのカルシウム再吸収を促進し,破骨細胞の活性化による骨塩動員作用をもっている。ビタミンDは骨粗鬆症の治療薬としても用いられている。そのほか,動物実験では,癌細胞の増殖抑制や正常細胞への分化誘導作用,免疫調節作用などをもつことが報告されている。血中ビタミンD濃度が低いと,発癌リスクが増加するという報告や,ビタミンD投与により癌による死亡率が低下するというメタ分析もある。こうした理由から,健康のためにとビタミンDをサプリメントとして服用している人も多い。
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