連載 研修医・初心者のための〜Dr.DのおもしろTEE講座 第22回
TEEで大動脈弁輪径を計測しよう!
土井 健司
1
1東京女子医科大学 麻酔科学教室
pp.620-623
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202279
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みなさん,こんにちは。TEEしてますか。今回は大動脈弁輪径の計測の話です。大動脈弁疾患に対する手術には,大動脈弁置換術と大動脈弁形成術があります。大動脈弁形成術は限られた施設や術者で行われているのみで,大動脈弁置換術が主流です。大動脈弁置換術は,人工心肺を使用する外科的大動脈弁置換術のほかに,現在では,経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)も広く普及しています。いずれの術式でも,合併症なく適切なサイズの人工弁を留置するために,術前の心エコー検査やCTで大動脈弁輪径が計測されていますが,麻酔導入後に,最終確認として大動脈弁輪径を再度計測するので,麻酔科医は大動脈弁輪径の計測方法を知っておく必要があります。今回は,大動脈弁の解剖を見直して,TEEによる大動脈弁輪径の計測方法について一緒にみていきましょう。
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