徹底分析シリーズ 一歩踏み込む搬送医療—患者搬送のサイエンスとアート
ECMO装着患者の搬送—集約化のための安全な重症患者搬送を目指して
藤田 健亮
1
,
市場 晋吾
2
Kensuke FUJITA
1
,
Shingo ICHIBA
2
1済生会宇都宮病院 救急・集中治療科
2東京女子医科大学病院 臨床工学科・集中治療科
pp.676-685
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202290
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体外式膜型人工肺(ECMO)装着患者の搬送(ECMOトランスポート)は,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下において,二次指定医療機関から重症患者対応医療機関への搬送や,局所的に医療情勢がひっ迫した地域から比較的医療資源に余裕がある地域/施設への分散搬送で重要な役割を果たし,日本でもその重要性が認知された。重症患者の集約化による治療成績向上は,心筋梗塞,脳卒中,外傷などさまざまな分野で知られている。呼吸不全に関しても同様である。
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