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Anesthesia & Analgesia
Editorial:
Nelson AM, Jericho BG, Anitescu M. Pump it up-perioperative care of patients with intrathecal drug delivery systems. Anesth Analg 2022;134:32-4.
Article:
D'Souza RS, Warner MA, Olatoye OO, et al. Perioperative opioid consumption and clinical outcomes in surgical patients with a pre-existing opioid-based intrathecal drug delivery system. Anesth Analg 2022;134:35-43.
■痛みのインターベンショナル治療としての脊髄鎮痛法
くも膜下鎮痛法 intrathecal drug delivery system(IDDS)は脊髄鎮痛法の一つであり,通常のオピオイドの投与経路では鎮痛困難な症例や,副作用のためにオピオイド継続が困難ながん患者の難治性の痛みに対して,くも膜下腔にカテーテルを留置して,モルヒネやフェンタニルなどのオピオイドや局所麻酔薬を持続的に投与する。皮下ポート植え込みが必要であり,薬液の補充や刺入部の消毒などの手間がかかる。硬膜外ブロックに比べ,より広範囲の痛みに対応できたり,必要薬液量が少ないという利点がある。
慢性痛やがん性疼痛に対してオピオイドを使用している患者では,周術期の痛みが強く,オピオイド必要量も多いと報告されている。私自身は,IDDSを受けている患者の麻酔を経験したことがないことから,興味をもってD'Souzaらの論文を読んでみた。
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