徹底分析シリーズ がん緩和医療 最前線
多様化するがん性疼痛治療—WHO方式では緩和されない2割のがん患者のために麻酔科医ができること
小杉 寿文
1
Toshifumi KOSUGI
1
1佐賀県医療センター好生館 緩和ケア科
pp.1264-1270
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201848
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劇的に進歩するがん治療の一部として,がん性疼痛治療はどの程度進歩して,普及したのだろうか? モルヒネすら満足に処方しなかった時代からは比較にならないほど変化したのは間違いない。しかし現在でも,内服できなくなればお手上げか,痛みは和らいでも眠くて仕方がないか,痛みが取れずに終末期鎮静か,という悲しい現状があることにも目を向けなければならない。より質の高いがん性疼痛治療が,より早期から求められている。
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