症例検討 緩和医療
「痛み緩和」を依頼されて病室へ行ったら,それ以外の症状がメインだった—原因は何か?われわれに何ができるのか?
小杉 寿文
1
Toshifumi KOSUGI
1
1佐賀県医療センター好生館 緩和ケア科
pp.1090-1094
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200050
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症例
70歳の男性。身長167cm,体重60kg。既往歴・特記事項なし。ヘモグロビン(Hb)7.1mg/dL,ヘマトクリット(Ht)23.0%,血中尿素窒素(BUN)32.4mg/dL,クレアチニン(Cr)3.61mg/dL,推定糸球体濾過量(eGFR)14と,貧血と腎機能低下を認める。前立腺小細胞がん・膀胱浸潤で泌尿器科通院中であったが,膀胱出血からタンポナーデとなり,泌尿器科に緊急入院となった。下腹部痛を主訴にオキシコドン徐放性薬60mg/日を内服していたが,鎮痛不十分とのことで,緩和ケアチームに紹介となった。病室を訪問すると,眠そうな表情であった。
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