徹底分析シリーズ がん緩和医療 最前線
がん治療と緩和医療の今—麻酔科医への期待
松本 禎久
1
Yoshihisa MATSUMOTO
1
1国立がん研究センター東病院 緩和医療科
pp.1258-1263
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201847
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がん治療は,現在飛躍的な進歩を遂げている。しかしながら,いまだがん患者は身体的苦痛,精神心理的苦痛,社会的苦痛,スピリチュアルな苦痛に悩まされており,早期からの包括的なアプローチが必要と考えられている。近年,がん医療における緩和ケアの提供について,世界的に議論が進み,「腫瘍学と緩和ケアの統合integration of oncology and palliative care(IOP)」という言葉をよく目にするようになった。
本稿では,がん治療と緩和医療の現状について概説し,麻酔科医としてのかかわり方について述べる。
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