徹底分析シリーズ がん緩和医療 最前線
緩和薬物療法の新潮流—実践で役立つ知識を身に付けよう
岡本 禎晃
1
Yoshiaki OKAMOTO
1
1市立芦屋病院 薬剤科
pp.1272-1276
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201849
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日本で初めてオピオイドの徐放製剤が発売されたのが1988年のMSコンチン®錠である。それから長らく,内服薬はモルヒネの徐放製剤しかなかった。したがって,モルヒネの効果と副作用対策ががん疼痛治療の代名詞であり,近年になって効果が期待でき,副作用が少ない薬剤が発売されても,モルヒネがオピオイド全体の治療方法としてとらえられている。
本稿では,多くの製剤が使用可能になった現代の緩和薬物療法を,臨床の視点で記載する。
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