特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第15章)放射線科・麻酔科・緩和ケア科 婦人科患者のがん疼痛
余宮 きのみ
1
1埼玉県立がんセンター 緩和ケア科
キーワード:
緩和ケア
,
生殖器腫瘍-女性
,
オピオイド系鎮痛剤
,
疼痛測定
,
薬物相互作用
,
紹介と相談
,
癌性疼痛
,
腎機能障害
,
突出痛
,
疼痛管理
Keyword:
Drug Interactions
,
Cancer Pain
,
Genital Neoplasms, Female
,
Referral and Consultation
,
Pain Measurement
,
Palliative Care
,
Analgesics, Opioid
,
Breakthrough Pain
,
Pain Management
,
Renal Insufficiency
pp.506-512
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140504
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>本稿で述べたがん疼痛治療は、患者が抗がん治療中であれ、抗がん治療終了後であれ、区別することなく適応されることを銘記する。また、婦人科がんをもつ患者を在宅医療につなげる際のポイントは、増悪する痛みなどの症状に対するマネジメントがきちんと提供できる環境を整えることである。特に幼児、小児を抱えている場合、症状緩和がなされないと苦痛な姿を子どもに見せることになり、本人と家族にとって精神的な負担となる。難治性疼痛をもつ患者の場合、在宅診療では症状緩和に限界がでてくることも多いので、専門的緩和ケアサービスがいつでも提供できる環境を整えておくことが重要であろう。
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