徹底分析シリーズ 麻酔科医の薬物依存
医師のいる環境は薬物依存がつくられやすい—ストレスに見合うねぎらいを得ているか?
栗本 直樹
1
,
成瀬 暢也
2
Naoki KURIMOTO
1
,
Nobuya NARUSE
2
1滋賀里病院
2埼玉県立精神医療センター
pp.394-398
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201640
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医師のいる環境は本当に薬物依存がつくられやすいのか。このテーマについて,まず薬物依存症患者の特徴とその背景を示し,なぜ医師のいる環境・立場は薬物乱用・依存が起こりやすいのかを概観する。医師の中でも麻酔科医はハイリスクである理由がみえてくるはずである。そのうえで,医師が働く場での薬物依存の予防対策として何ができるかを検討する。医師の薬物依存は個人の問題とするのではなく,職場全体のメンタルヘルスの問題ととらえる必要がある。
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