徹底分析シリーズ 修正型電気けいれん療法と麻酔
m-ECTの麻酔の実際—効果的な痙攣を得るためには
一ノ宮 大雅
1
,
村田 寛明
1
,
原 哲也
1
Taiga ICHINOMIYA
1
,
Hiroaki MURATA
1
,
Tetsuya HARA
1
1長崎大学医学部 麻酔学教室
pp.1120-1124
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201515
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長崎大学病院(以下,当院)では2014年まで,修正型電気けいれん療法modified electroconvulsive therapy(m-ECT)の麻酔をプロポフォールとスキサメトニウムで行っていた。しかし,反復投与による耐性化から,入眠に必要なプロポフォールの必要量が増加し,刺激用量を最大にしても効果的な痙攣が誘発できない症例を経験した。そこでレミフェンタニルの投与を開始したところ,入眠に必要なプロポフォールの大幅な減量とそれに伴う刺激用量の減少,効果的な痙攣の誘発が得られた。以降,大半の症例でプロポフォールにレミフェンタニルを併用してm-ECTの麻酔管理を行っている。
本稿ではm-ECTの麻酔管理について,文献的な検討と当院での実際の管理法について述べる。
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