徹底分析シリーズ 修正型電気けいれん療法と麻酔
m-ECTの歴史と現在—麻酔科医の協力とともに,治療効果の向上とさらなる安全性の確立へ
鮫島 達夫
1
Tatsuo SAMESHIMA
1
1医療法人泯江堂油山病院 精神科
pp.1100-1105
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201511
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多くの麻酔科医は,うつ病や統合失調症などの精神疾患に起因した自殺企図後の麻酔管理を経験されているだろう。このような患者においては,希死念慮が持続し,再び自殺企図を繰り返す場合もある。切迫した希死念慮が続く症例では,身体的な治療と並行し精神科の加療が必要となる。このような症例に対して薬物療法では,治療効果の即効性や確実性に期待ができないことが多く,修正型電気けいれん療法modified electroconvulsive therapy(m-ECT)の適応となる。このようにm-ECTは精神科にとって,その即効性,確実性から唯一無二の治療法となる。
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