徹底分析シリーズ 修正型電気けいれん療法と麻酔
m-ECTの麻酔と合併症—危機に陥っても両手は使えない:予防と準備と協力が必要!
篠崎 正彦
1
,
𠮷岡 斉
1
Masahiko SHINOZAKI
1
,
Hitoshi YOSHIOKA
1
1東京都保健医療公社豊島病院 麻酔科
pp.1126-1129
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201516
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修正型電気けいれん療法modified electroconvulsive therapy(m-ECT)の麻酔は,数分で終わるために,簡単と思われがちである。また,成書では,m-ECT中の呼吸器合併症については麻酔合併症のひとことで片づけられ詳説されない。しかし,m-ECTは用手マスク換気で呼吸管理をするために,危機的合併症が起きると麻酔管理の人手が足りなくなる。安全にm-ECTを施行するには,麻酔科医だけでなく精神科医や看護師も,m-ECT中の合併症と対処について,臓器にかかわらず知っておいたほうがよい。
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